2014年4月18日(金)

第46回市村学術賞受賞を受賞
「都市間敷設光ファイバによる光基準信号の伝送・比較技術の開発」

時空標準研究室の藤枝美穂主任研究員・熊谷基弘主任研究員・井戸哲也研究マネージャーが、「都市間敷設光ファイバによる光基準信号の伝送・比較技術の開発」に対して、第46回市村学術賞(貢献賞)を受賞しました。

市村賞は、リコー三愛グループを統括した市村清氏の紺綬褒章受賞(昭和38年)を記念して創設されました。そして昭和43年度より市村氏の遺志を継いだ公益財団法人新技術開発財団が毎年贈呈しているもので、わが国の科学技術の進歩、産業の発展、文化の向上、その他国民の福祉に関し、産業分野あるいは学術分野の進展に多大の貢献をした個人またはグループを表彰する大変名誉ある賞です。藤枝主任研らは、NICT小金井本部-大手町間のJGN2Plus(当時)による光ファイバにおいて、振動や温度変化によるノイズを補償して光周波数基準信号を伝送する技術を開発し、さらにこれを東京大学まで延伸して、NICT・東京大学両拠点にある光格子時計の生成周波数を厳密に比較する環境を構築しました。そして高精度比較の結果両拠点の標高差56 m に基づく時計のずれ(一般相対論効果)がごく短時間に検出され、またそれを補正することで光格子時計の16桁に及ぶ周波数再現性が初めて証明されたことが評価されました。

贈呈式は、4月18日に財団の総裁である故寛仁親王殿下のご長女であらせられる彬子女王殿下のご臨席のもと執り行われ、 審査委員長からの審査報告では「本受賞技術によって光格子時計という日本初の技術の恩恵やユーザーの幅が大きく広がり、これはまさに市村賞の趣旨を具現している」との言及がありました。また、式典の前後にはパネルや製品等の展示による各賞の技術紹介も行われ、祝賀会では研究内容について藤枝主任研が彬子女王殿下にご説明申し上げる機会がありました。

リンク: 市村学術賞 公益財団法人 新技術開発財団

写真:受賞の様子

受賞の様子

写真:技術紹介ブースにて

技術紹介ブースにて