2019年2月7日(木)~8日(金)

第23回震災対策技術展(横浜)出展/および災害・危機管理ICTシンポジウム2019開催

2019年2月7日と8日の両日、パシフィコ横浜で開催された「第23回震災対策技術展(横浜)」に、電磁波研究所、ワイヤレスネットワーク総合研究センター、耐災害ICT研究センターが合同で出展した。本技術展は災害時の被害軽減技術や震災対策製品の普及を目的に平成9年より開催され、NICTは平成19年から出展して研究成果を震災対策関係者に紹介し議論する場としている。本年の総来場者数は2日間を通して19,051名(主催者発表)で、NICTブースにも多くの来場があった。

電磁波研究所からは、マルチレーヤー画像表示システム(SCALE)、フェーズドアレイ気象レーダー技術、ホログラムプリント技術関連のデモンストレーションを行った。SCALEでは航空機搭載合成開口レーダー(Pi-SAR2)のデータから被災箇所を自動抽出する技術を紹介し、フェーズドアレイ気象レーダー技術では降水域の3DデータをVRゴーグルを通して実体験していただいた。これらの展示は来場者から大変好評であった。

ワイヤレスネットワーク総合研究センターからは、次世代無線通信規格のひとつであるWi-SUNを用いた省電力ワイヤレスグリッド適応化技術、衛星を用いた災害応急通信技術を紹介した。ワイヤレスグリッド適応化技術では、停電時の電池駆動が可能でBluetoothにより汎用性を高め、橋梁や崖崩れ等の遠隔センシングを可能とするシステムのデモンストレーションを行った。衛星を用いた災害応急通信技術では、次期技術試験衛星(ETS-IX)の100 Mbps級移動体通信や超高速インターネット衛星(WINDS)を用いた災害応急、洋上衛星通信技術を紹介した。

耐災害ICT研究センターからは、地域分散ネットワーク(NerveNet)、対災害SNS情報分析システム(DISAANA)と災害状況要約システム(D-SUMM)の展示を行った。NewveNetでは内閣府が行った防災訓練を経て国の防災施設へシステムが導入された事例に興味を持たれる来場者が多く、大きなアピールとなった。また、DISAANAとD-SUMMのデモンストレーションを通じて、同システムの認知度向上に努めた。

マルチレーヤー画像表示システムフェーズドアレイ気象レーダー技術デジタルホログラムプリント技術会場の様子
省電力ワイヤレスグリッド適応化技術衛星を用いた災害応急通信技術地域分散ネットワークDISAANA と D-SUMM

また、会期中の2月8日午後には、同アネックスホールにおいてNICTと次世代安心・安全ICTフォーラム(会長:松島裕一早稲田大学教授)の主催による「災害・危機管理ICTシンポジウム2019」を開催した。今回のシンポジウムでは、医療情報設備の防災対策、災害時におけるAIの活用、および情報共有といった時流に即したテーマを設定し、防災機器製造事業者をはじめ、自治体や官庁の防災担当者など、約90名の熱心な聴講者に参加をいただいた。

ご来場いただいた皆様にお礼を申し上げます。

リンク: 「震災対策技術展」横浜のWebサイト /  災害・危機管理ICTシンポジウム2019のWebサイト