2019年9月18日(水)

テラヘルツ周波数標準開発チームが応用物理学会論文賞を受賞

賞状を持つ長野研究員

時空標準研究室ではテラヘルツ連携研究室と連携して、周波数コム技術を活用したTHz波と光波の間での位相コヒーレントな周波数変換を実現し、光ファイバーネットワークを介してTHz帯における超高精度な周波数標準を配信する新たな方式を提案・実証した。その結果が、Applied Physics Express誌上に掲載され、当該論文が応用物理学会の論文賞を受賞した。

本手法を利用することで、国家周波数標準とのトレーサビリティを確立しながら、ユーザーの所有するTHz測定機器を遠隔校正することができ、未開拓なTHz領域における基準周波数の普及と活用が期待できる。また、極低温分子を利用したTHz分子時計の超精密比較や、その時間変化の検出など、基礎物理学の発展にも貢献しうるインパクトの高い成果である。

受賞論文:
Phase-coherent transfer and retrieval of terahertz frequency standard over 20 km optical fiber with 4 × 10-18 accuracy
掲載誌名:
Appl. Phys. Express 10 (2017) 012502
受賞者:
長野重夫、熊谷基弘、伊東宏之、梶田雅稔、花土ゆう子(NICT)