2020年6月5日(金)~7月12日(日)

「時の記念日100周年」関連イベントを開催

6月10日は「時の記念日」とされ、これは西暦671年のこの日に漏刻(水時計)を使って日本で初めて報時が行われた故事に由来する。記念日としての制定は、東京教育博物館(現、独立行政法人国立科学博物館)が1920年に時間をテーマにして開催した『「時」展覧会』において行われており、今年はこの制定から100周年にあたる。これを契機にNICTでは、標準時関連業務、時間・周波数に関する先端研究成果の広報活動を進めてきた。

国立科学博物館は、明石市立天文科学館、一般社団法人日本時計協会との共催で、時の記念日100周年を記念した『「時」展覧会 2020』を2020年6月5日~7月12日の会期で開催し、当研究所も展示に協力した。100年前の「時」に関する社会情勢や腕時計技術の進歩の紹介と併せて、NICTからは日本標準時や時刻・周波数を利用する先端研究の紹介、さらに実物展示として商用Cs(セシウム)原子時計、光格子ポテンシャル模型、チップスケール原子時計(FBAR発振器基板)、イオントラップ電極などの展示・解説を行った。本展示会の企画・準備委員はNICTの細川主席研究員が務め、展示物や展示パネルの制作・出展を当研究所の時空標準研究室と広報部で共同して進めた。新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から開催自体も危ぶまれたが、会期を1ヶ月間に短縮しての開催とし、6月8日にはプレス向け説明会も行われ、20人のメディア関係者へ説明を行った。その結果、6月11日の朝日新聞朝刊の科学面に大きく取り上げられ、NICTがコロナ禍の中でも在宅勤務を活用しながら時刻を変わりなく維持していることなども紹介された。

明石市立天文科学館でも、『「時」展覧会2020 in 明石』を6月2日~7月12日までの特別展として開催しており、国立科学博物館と同じ内容でパネル展示が行われた。また、同館では6月10日に全国の科学館を結んで時の記念日オンラインイベントを開催し、小金井市長から標準時の町としてのメッセージが、細川主席研究員からビデオメッセージが送られた。

腕時計専門誌「クロノス」のウェブ版(https://www.webchronos.net/)では時の記念日特集が組まれ、『「時」を取り巻くさまざまな研究』と題してNICTの活動が紹介された。

リンク: 時の記念日100周年企画展「時」展覧会2020 国立科学博物館のWebサイト
2020年度(令和2年度)特別展 明石市立天文科学館のWebサイト

プレス向け説明会にて展示パネルを説明するNICT細川主席研究員(於:国立科学博物館)展示された光格子ポテンシャル模型明石市立天文科学館での展示パネル
(写真提供:明石市立天文科学館)